スポーツ競技中の雷の時にやるべき事

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写真:www.totalprosports.com

アメリカでは年間約2500万件の落雷があります。2006年から2013年の間にアメリカでは261人が落雷により亡くなっています。そのうちの3分の2の方が釣りやキャンプ、船乗り、スポーツなどの野外活動をしていました。それらの死亡者数の内訳は以下のとおりです。釣り:30人、ビーチ: 13人、サッカー: 12人、ゴルフ: 8人。今回は雷の時にすべき事、特にスポーツ競技中にすべき事を紹介します。

1、事前に計画を立てましょう

-フィールドから選手を退去させることを誰が決定するか、そしてどのように指示するかをあらかじめ決めておきましょう。

-その地域の天気状況を誰がチェックするかをあらかじめ決めておきましょう。

-雷が最も起こりやすいのは午後から夕方にかけてだということを覚えておきましょう。

2、雷の時にするべきこと

-雷が始まったら屋外での活動を中止しましょう。

-雷が始まったら完全に囲まれている建物または、完全に鉄で囲まれている乗り物がどこにあるかを確認しましょう。例、校舎や図書館、スクールバス、車、バン

-開かれているところへの避難はやめましょう。例、公園やダグアウト、競技場の売店、テント、駐車場

3、雷の時に覚えておくこと

-水のあるところや高いところ、高い建物から離れましょう。例、シャワーエリア、プール(室内も含む)、木、ポール、タワー。

-危険だと感じる時は室内にとどまりましょう。

-最後の雷があってからから30分は競技の再開を待ちましょう。

4、怪我人の保護

-雷による怪我人がいたら救急車を呼びましょう。

-怪我人は室内へ運びましょう。

-落雷による怪我人は触っても安全です。

-気道や呼吸、血液循環を確認し、必要であれば救命処置を始めましょう。

参考文献:
1. “Lightning Do’s & Don’ts” NATA News June 2016: 49
2. Jensenius, John S. Jr. A “Detailed Analysis of Lightning Deaths in the United States from 2006 through 2013” http://www.lightningsafety.noaa.gov/resources/RecentLightningDeaths.pdf

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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