MLBのスポーツメディスン&パフォーマンスディレクターから学んだこと2つ

20181110日に「lからweへ、MLB最高のトレーナーチーム、チームビルディングの秘密」というセミナーへ参加してきました。

このセミナーはMLBアリゾナダイヤモンドバックスのスポーツメディスン&パフォーマンスディレクターであるケンクレンショーによる公演でした。僕の友達である谷澤順子さん(ジュンコ)と阿部正道さん(マサ)が通訳として参加しました。ジュンコは現在アリゾナダイヤモンドバックスで、マサはミネソタツインズでアシスタントアスレティックトレーナーとして働いています。日米野球で仕事をしている大変忙しい中、このようなセミナーを開催して頂き感謝しています。

このセミナーはリーダーとしてどうやって「チーム」をまとめていくか、チームビルディング、という内容でした。彼のようにスポーツチームのスポーツメディスン&パフォーマンスのヘッドであれば一緒に仕事をするATSCにどうやって同じ価値観を持たせ、同じ方向をに進んでいくかが成功するには必要です。組織の上に立つ人は部下を同じ方向に導ける事が大切です。そのために彼が重要だと思う事の中で僕がとても重要だと思った2つを紹介します。

1、あなたが発した言葉、それが全て
ケンは「言葉」というところにとても重きを置いていました。それは言葉はとてもパワーがあるからです。言葉によって相手に気づかせることができ、責任感を与えることができると説明していました。もちろん、行動の伴わない言葉には説得力が無いということも強調していました。

日本では言葉よりも行動に重きが置かれていると感じます。しかし、行動だけで相手に伝えることは難しく、自分は伝えているつもりでも相手は気づきづらいのです。日本ではよく以心伝心という言葉が用いられますが、言葉無くして相手に伝えることは容易ではないです。

僕はアメリカで長いあいだ生活し仕事をしてきて、言葉を発することの重要性、そして言葉の持つパワーを実感してきました。職場では言語化することでその仕事で求められていることが明確になりミスコミュニケーションを防ぐことができます。

言葉に関していうと、スポーツチームではヘッドコーチ(HC)の言葉はとてもパワフルです。それをアメリカで特に感じたのはHCのペップトークです。ペップトークとは人を勇気付けたり、激励する事を目的とした話です。試合開始直前のロッカールームでのミーティングでコーチ陣からその試合の戦術プランの確認がされます。そして、ミーティングの最後にHCがペップトークをします。このペップトークはとても重要で、HCはこれによって選手たちの士気を一気に高めます。素晴らしいペップトークでは本当に士気が上がりますし、感動さえも覚えます。このペップトークでHCがチームのリーダーであるという事を感じることができます。

2、リーダーシップとは影響力
「突き詰めていくとリーダーシップとは影響力のことである。」「あなたの行動が他人に気づきを与え、より大きな目標を抱かせ、より多くを学び、行動し、変化するきっかけとなるときはじめてあなたはリーダーと呼ばれるのです。」

僕は彼のこの言葉にとても共鳴しました。まさにその通りで、リーダーシップとは他人にポジティブな影響を与えることなのです。リーダーシップとは自分の事よりも他人の事を考えることなのです。自分の言動と行動によって他人をポジティブな方向へ導くのです。残念ながら、リーダーの役職に就いている人が必ずしもリーダーシップがあるとは限りません。リーダーシップを持つ事は簡単な事ではありません。初めからリーダーシップがある人のほうが稀でしょう。しかし、リーダーの役職にいるならばリーダーシップを持つ努力をしてみましょう。何故なら、あなたのリーダーシップ無しにはその組織は上手く機能しなく、最終的にあなたが責任を取らなければならないからです。

人と関わる人、すなわち全ての人はリーダーシップを持つ事が望ましいのです。全く人と関わらない人などいないからです。大企業の社長や小さなお店の店長、家族の親はもちろん、1人で仕事をしている人も誰かと関わっているからです一人一人がリーダーシップを持つ事が重要なのです。

僕も自分の行動が人に気づきを与え、より大きな目標を抱かせ、より多くを学び、行動し、変化するきっかけとなりたいです。

😵実は書いたのに投稿するのを忘れていることに気づいた…😵

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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