2018.10.14 帝京大学スポーツ医科学センター内覧会

昨日は帝京大学スポーツ医科学センター内覧会に参加してきました。帝京大学は今回新しく5階建のスポーツ医科学センターのビルを建設し、スポーツ医科学に必要な設備を十分に備えた素晴らしい施設をオープンしました。この施設は本当に素晴らしく、世界的にもトップレベルのスポーツ医科学施設と言っても過言ではありません。

今回の内覧会はスポーツ医科学センターの見学だけでなく、講習会や体験会など様々な催し物が1日中開催開催されました。1階から5階までの各階でいくつものイベントが同時に開催され、参加者は自由に好きなイベントに参加できる形式でした。この形式は大きな学会やアメリカで行われているパフォームベターサミットと同じような感じです。同じ時間帯に参加したいイベントが重なっているとても充実した内容でした。

僕が参加したイベントは次の4つで、資料にあるイベント概要は以下の通り。

エコーはアスリートの強い味方、根井雅
「整形外科でエコー」これがこれからの新常識です。実例を元に、本センターではエコーをどのように診断に使用しているかを解説。実際にエコー検査の体験ができます。

Why we need data “データ”はなぜ重要なのか、阿部さゆり
本センターでは、サイエンスと実践の融合を目指しており、そのためのデータ収集やデータ活用に特に力を入れています。具体的にデータをどうかつようして実践に結びつけていけるのか?様々な実例についてお話しします。

How date deceive us “データ”に騙される私達、阿部さゆり
データを有効に使おうと思うあまり、データにコロリと騙されてしまうのは、珍しいことではありません。データの落とし穴とは?どうしたら回避できるのか?データに振り回されないために知っておくべきことについてお話します。

Visualize the Movement “ランニング”、大川靖晃
トレッドミルでのマーカー測定を通して動きの“質”を見てみましょう。

どれも興味深い内容で勉強になりました。特にエコー以前から興味があり、使えるようになったら自分の出来る幅も広がり、更なる質の高いサービスが提供できるのにと、何百万もする機械を前に思っていました。

次に、施設について紹介していきます。四つの分野から包括的にサポートする事ができるハイクオリティーな施設です。パンフレットによるとその四つの分野とは以下の通り。

「メディカル」:スポーツ障害やアスリートに関する疾患の治療・研究、

「フィジカル」:競技復帰やパフォーマンス向上に向けた取り組みを競技現場であすりーととともに実践、

「サイエンス」:バイオメカニクスや運動生理学に沿って測定・研究、

「テクノロジー」情報処理技術を活用し、より効率的なアスリートサポートを実現。

施設は1階がスポーツ医科学クリニックで、ウォーターリカバリー室、環境制御室、メディカルチェックルーム、ドーピング検査室があります。

気圧を上げることで、自己治癒力を大幅に促進させる「高圧酸素治療室」には一度に八人が入ることが可能で2.5気圧で2時間室内にいるそうです。担当者によると、足関節捻挫で来た時に歩行が困難だったが治療後は痛みなく歩けるようになる例もあるとのことでした。よく見かける「酸素カプセル」は1.3気圧だそうで、怪我への「治療」にはあまり効果は無いとのことでした。

低酸素トレーニングルームは酸素濃度を下げて高地トレーニングのような環境を作り、その中でトレッドミルで走ったり、バイクを漕いだりすることができます。外の空気中の酸素濃度は21%なところを室内は16.9%に設定されていました。一般的に外での血液中の酸素濃度は99%のところが室内では一般的に95%になるそうで、実際に測ったところ室内にいる時の僕の血液中の酸素濃度は95%でした。僕の友人は91%になっていました。

2階はトレーニングエリア、治療室、食堂となっています。トレーニングエリアと治療室は僕の専門にあたる場所ですが、とにかく贅沢な設備をそろえています。ここで一番素晴らしいのはウエイトエリアの天井にミラーボールが設置されてることです!!


3階は研究エリアとアリーナ。

4階はMPI Tokyoと調理体験施設です。アメリカのサザンカルフォルニア大学にあるMPIと同じ施設を作りました。MPI(Movement Performance Institute)は有名なDr. Powersが作った施設です。そこではテクノロジーを活用し、エビデンスに基づいた動作分析を行い、競技復帰に向けた取り組みをしています。それと全く同じ事をここでは体験することができます。帝京大学の大川靖晃 ATCが半年間実際にMPIに行き、Dr. Powersの元でMPIのメソッドを学んできました。ここに設置されているフォースプレートや複数のカメラによる動作分析ではとても多くの情報が一度に得ることが出来ます。それらの情報はとても興味深いものばかりで多くの研究やリハビリテーションに役立つものばかりです。

5階は室内練習場で人工芝でのランニングトレーニング場、クライミングウォール、野球、ゴルフの練習用ケージなどがあります。

日本の大学にこのような素晴らしい施設が出来たことはとても嬉しいことで、これからこの施設で行われることは日本のスポーツ医科学界にとてもいい影響を与えることでしょう。このような施設が他にも出来て日本のスポーツ界が更なる発展することを願うばかりです。また、僕の数人の友人がこの施設で仕事をしていることをとても嬉しく思い、彼らのこれからの活躍が本当に楽しみです。

帝京大学スポーツ医科学センターのホームページはこちら。

https://teikyo-issm.jp

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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