先週末は日本大学で行われた第1回PRIジャパンシンポジウムに参加してきました。5人のPRTによるプレゼンテーションで、PRIとそれぞれの興味を組み合わせた内容でとても勉強になりました。
内容は以下の通りでした。
- 「呼吸と排泄:真面目なうんちの話」阿部さゆり
- 「スポーツ現場におけるPRIの活用」根城祐介
- 「投球動作と左右差:PRIの視点から」大貫崇
- 「Interdisciplinary Integration」近藤拓人
- 「相互相反運動 – 歩行:〆はコレでしょ」石井健太郎
それぞれのスピーカーが自分の興味のある事をPRIに絡めてお話していました。そのトピックがPRIの理論を通してどのように解釈できるのか、どのようにPRIの理論を応用できるのかを皆さんお話されていて僕個人としてとても参考になりました。皆さんそれぞれのフィールドで活躍されていて、PRIの理解も深いので勉強になることが多く参加して良かったなと思いました。実際に臨床でどう使っているか紹介されているものもあり、聞いていた方には参考になることが多かったと思います。
その中で、いくつか共通して述べられていたことがありました。「カウンセリングでクライアントのゴール、どうなりたいのかを詳しく聞く」「セッション中にクライアントが身体でどう感じているかをよく聞く」といったことです。これらは何かと言うとコミュニケーションです。単にクライアントと会話をするという意味ではありません。セッションを成功させる、結果を出すために、クライアントの関係を築くために必要な内容です。これが無しではセッションは上手くいかないと僕は感じています。
単にエクササイズや施術をするだけでは上手くいかないのです。エクササイズも形だけになってしまってはそのエクササイズで達成したいことが得られません。与える側がそのエクササイズの目的を理解し、受ける側がそのエクササイズで得るべき事を得ているかを確認しながら進めることが重要なのです。もし、受ける側が上手く出来ていなければ与える側はそこで上手く出来るように指導しなければなりません。いたって当たり前のことのようですが、コミュニケーションが足らずに指導が上手く出来ていない場合が多々あるように感じます。
多くの人は勉強をして方法論は知っていると思います。重要なのをそれをいかに正確に追行するかなのだと僕は強く感じます。今回のスピーカーの話を聞いてそれを再確認できて良かったと思いました。
早速来年の第2回PRIジャパンシンポジウムの開催が決定されたと発表がありました。来年も今年と同じ日本大学で2020年3月29日日曜日に開催されるとの事です。今年は満員で約160名の参加がありました。キャンセル待ちの方もいたぐらいです。
今年の参加者のうち30名ほどはPRIのコースを取った事の無い方でした。僕のオススメとしては、少なくとも何か1つPRIのコースを受講してから参加したほうが有益であるということです。というのは、それぞれのプレゼンテーションはPRIと関係付けて話が進められます。L AICやAF IRのようなPRIの用語も出てきますし、PRIの理論も入ってくるのでそれらを予備知識としてあったほうがプレゼンテーションをより理解できると思います。
PRIの講習に興味がある方はPRIジャパンのHPから講習会のスケジュールをチェックしてください。
また、身体の不調の改善やパフォーマンス向上のための身体の土台づくりをPRIを使って行いたい方はパフォーマンス インテグレーションでのセッションをどうぞ。ご予約はこちらからお願いします。