リハビリテーションは専門家の指示に従う

膝の手術後のリハビリテーションを自己流で進め、上手くいかなかったという記事がありました。その記事を元に怪我や手術後のリハビリテーションは専門家の指示に従い行うべきだということをアスレティックトレーナーの視点で説明をします。

目次

「ひろみちお兄さん、5年前にひざを痛めて手術 リハビリ中にアクシデント」

先日このような記事が出ていました。詳しくは記事を読んでください。

膝の半月板の手術後のリハビリでひろみちお兄さんは理学療法士の指示に従わず、自己流でリハビリテーションを進めました。その結果、ベーカー嚢胞という症状が発症してしまいました。

ひろみちお兄さんは記事の中でこのように振り返っています。

ヘンに自分に自信があった

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自分の前々からの経験で判断した結果、やりすぎちゃったんですね

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リハビリテーションは専門家の指示に従いましょう

怪我や手術の後の体は健康な時の体と変わっています。たとえ実感しなくとも体は変わってしまっているのです。その状態から健康だった頃の体に戻すリハビリテーションには専門的な知識と技術が必要です。

ひろみちお兄さんの例のように自己流でリハビリテーションを進めてしまうと上手く回復しなかったり、別の怪我や再受傷をしてしまう可能性があります。

ネット上のリハビリテーションの情報には注意

ネット上の情報には細心の注意を払いましょう。なぜなら、すべての情報が正しい、または、自分に適している訳ではないからです。

現在、インターネット上には体に関する情報が数多く掲載されています。怪我の事や治療、リハビリテーション、トレーニングの事が多くの人によって紹介されています。それらの情報の信憑性を見極めることは難しいです。なぜなら、科学的に証明されている情報を元に専門家が発信しているものもあれば、自分の経験を元に専門家ではない方が発信している場合もあるからです。

それらの情報が正しいかどうかを見極めるにはとても専門的な知識が必要となります。情報が簡単に得られる便利な時代ですが情報の取捨選択に注意しましょう。

間違ったリハビリテーションで再び痛めてしまったら元も子もない

せっかく手術で治した怪我も間違った方法のリハビリテーションで再び痛めてしまったら元も子もありません

みなさんは健康な体に戻るため、または、スポーツに復帰するためにリハビリテーションを行なっているはずです。「早く元に戻りたい」や「早く競技に復帰したい」と強く思い、自己流で早くリハビリテーションを進めたい気持ちは痛いほどわかります。しかし、自己流で進めて上手くいかなかったら意味がありませんよね。

再び怪我をしてしまったらまた1からやり直しです。すなわち、復帰するまでの時間がさらに伸びてしまいます。そんなことになってしまったら後悔しかありませんよね。

リハビリテーションには専門知識が必要

リハビリテーションには専門知識が必要です。なぜなら、体は素人が簡単に分かるほどそんなに単純にはできていないからです。

怪我の診断や手術に専門知識と技術を持った医師が必要なように、リハビリにも専門知識と技術が同様に必要なのです。みなさんが想像する以上にリハビリテーションを適切に進めていくには多くの知識が必要で、専門家はそれらの知識や技術を学問として学校で数年間をかけて学んでいるのです。

ですから、選手としての競技経験や選手時代のリハビリテーションの経験、趣味のトレーニングの経験での知識では正しくリハビリテーションを行うことは到底無理です。

専門家でさえ、自分の体を客観的に見て適切なリハビリを行うことは簡単ではありません。僕自身、腰痛などの痛みが発症した時は専門家に見てもらい、正しい指導を受けています。

専門家はその人の体に合わせる

専門家はひとりひとりの体に合わせてリハビリテーションを行います

同じ怪我のリハビリテーションでも人それぞれ違います。なぜなら、人それぞれ体は同じではないからです。例えば、ひろみちお兄さんの膝の半月板のリハビリテーションでもひろみちお兄さんとあなたではリハビリテーションの過程は異なるでしょう。人によって手術後の痛みや腫れは違いますし、手術をした周辺組織の回復の早さも異なります。更には、可動域の回復具合の違いやリハビリテーションを進めていく中で見つかる体の動きの癖(代償)も人それぞれです。

専門家はそんなひとりひとりの体の回復の違いを見極めながらその人に合ったことをその時、その時で判断して行なっていきます。それを行うことで安全に正確にリハビリテーションを進め、みなさんを復帰へと導くのです

まとめ

  • 怪我や手術後のリハビリテーションは専門家の指導の元で指示に従って行いましょう。なぜなら、リハビリテーションはとても専門的な領域だからです。
  • ネット上の情報には細心の注意を払いましょう。なぜなら、すべての情報が正しい、または、自分に適している訳ではないからです。
  • せっかく手術で治した怪我も間違った方法のリハビリテーションで再び痛めてしまったら元も子もありません。
  • リハビリテーションには専門知識が必要です。なぜなら、体は素人が簡単に分かるほどそんなに単純にはできていないからです。
  • 専門家はひとりひとりの体に合わせてリハビリテーションを行います。

参考文献

1、https://news.livedoor.com/article/detail/26437405

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パフォーマンスインテグレーション:東京、市ヶ谷のプロ選手も通うスポーツの怪我のリハビリテーション専門院。米国アスレティックトレーナー(ATC)による施術とリハビリテーション。痛みの軽減とスポーツへの復帰をお手伝いします。16年間アメリカのトップアスリートを支えた実績。豊富な経験と知識、高い技術であなたの身体をケアします。ホームページはこちら

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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