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第1回ベースボールスポーツメディシンカンファレンスが素晴らしかった

週末はJATO主催の第1回ベースボールスポーツメディシンカンファレンスに参加してきました。

2020年1月18-19日の2日間東京ミッドタウンで行われました。東京の中心地である六本木にあるカンファレンスホールで開催され、とても素晴らしかったです。記念すべき第1回にはアメリカと日本からの講師によるプレゼンテーションが行われました。メジャーリーグのチームでヘッドアスレティックトレーナーをしている方々や日本のプロ野球チームでアスレティックトレーナーをしている方などによる11講義とパネルディスカッションがありました。

参加者も約250人の参加者がありました。アメリカから学生グループも参加していてとても国際色豊かなカンファレンスでした。日本で行われているのにも関わらず、カンファレンス全体が国際的で僕はとても好きでした。講演者と参加者に日本人と外国人が混ざっているのでこのカンファレンスでは同時通訳が提供されました。通訳の必要な方はヘッドセットを借りて同時通訳が聞ける仕組みになっていました。同時通訳が提供されることで国内外から多くの講演者や参加者を集めることが出来、質の高いとてもいいカンファレンスでした。

この2日間の講義で僕がとても感銘を受けたのは初日の最初に行われた菅谷先生のプレゼンテーションでした。菅谷先生は船橋整形外科で肩と肘を専門に診療と手術を行なっています。プレゼンテーションでは彼がどのようにエリート野球選手の肩と肘の傷害を評価し、どのように手術を行うかが発表されました。

僕がこのプレゼンテーションで1番素晴らしいと思ったことは先生の診察での評価方法です。彼は診察でその問題が器質的であるかまたは機能的であるかをしっかりと評価されています。多くの場合、機能的な問題なのにも関わらず器質的な問題だと捉えられる場合がAT、MD共に多いと僕は経験上感じています。そして、多くの場合は器質的では無い場合が多いのです。先生はその点をしっかりと理解されています。診察では僕が施術で使うような技術を使い機能的変化を出し、その問題が機能的であるか、もしくは器質的な問題かを鑑別しています。それにより不必要な画像診断や手術を行なっていません。彼自身が「手術が最初の選択ではない。」とおっしゃっていました。機能的問題であれば理学療法士へ送り、器質的問題であれば画像診断を行い、さらなる診断を行なっています。先生は診断の為に使うとおっしゃっていましたが、セラピストが使うような手技を知っていて、診察で使っているというのが何よりも驚きでした。このようなMDはとても少ないので素晴らしいです。

今回のカンファレンスも去年行われたWFATTのように素晴らしいものでした。このようなカンファレンスを開催してくださったJATO役員とカンファレンス開催に関わった関係者に感謝いたします。ありがとうございました。

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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