10月24日は国際テナガザルの日です。
この日はテナガザルが置かれている状況を人々に知ってもらう日です。
僕は動物全般が好きで、その中でもイヌやテナガザルが特に好きです。
その理由はまた別の機会にお話しするとして、僕が知っているテナガザルの現状を皆さんに共有したいと思います。
テナガザルは絶滅危惧種です
この記事ではテナガザルは絶滅危惧種だということをお伝えします。
世界中の人に知ってほしい
多くの人はテナガザルが絶滅危惧種だということを知らないと思います。
僕もシカゴのリンカーンパーク動物園で彼らに出会うまではその事実は知りませんでした。
もしかしたら、多くの人はサルだからいっぱいいるんじゃないかというイメージを持っているかもしれません。
残念ながらそれは間違いなのです。
テナガザルとは
まずは簡単にテナガザルについて紹介します。
いきなりですが、テナガザルはサルではありません。
「はい?」って思うでしょうが、実は類人猿なのです。
チンパンジーやゴリラと同じ種類です。
類人猿には「しっぽが無く」、サルには「しっぽが有る」のです。
動物園に行った時は見てみてください。
テナガザルは英語では「ギボン」と言います。
なぜ、日本語ではテナガザルになったのか知りたいところです。
テナガザルは主に東南アジアに生息しています。
身体は名前から分かるように腕がとても長いです。
毛色と性別が決まっている種類もいますが、そうでない種類もいます。
彼らは木の上で生活をしていて滅多に地上へ降りてくることはないようです。
主に葉っぱや果物、昆虫などを主食としています。
テナガザルは人間のように一夫一妻で生活をしています。
原因は人間にあるのです
話を元に戻しまして、テナガザルが絶滅危惧種である理由は人間にあるのです。
いくつかあるの中で大きな問題の1つはパーム油の生産方法です。
パーム油はみなさんの生活の中の至るところで使われています。
マーガリン、食用油、加工食品、洗剤、歯磨き粉など。
パーム油はアブラヤシの木の実から作られています。
アブラヤシは熱帯でしか生息できません。
現在は主に東南アジアに生息しています。
東南アジアの国ではパーム油を生産し、輸出しています。
パーム油の需要は世界で高まる一方です。
そのため、大規模にアブラヤシを栽培しています。
森を大規模に伐採し、アブラヤシ農園を次々と作っています。
テナガザルは住む場所を失っている
テナガザルは森の木の上で生活をしているので森の伐採により住むところがなくなっているのです。
アブラヤシの上で生活をすれば、人間からは害獣扱いされ殺されてしまうのです。
このようにテナガザルは住むところをなくしています。
これはテナガザルだけでなく、オランウータンやゾウにも影響を与えています。
私たちにできること
私たちが簡単にできることはRSPO認証を取得した製品をお店で選ぶことです。
この認証を受けた製品は生産と流通の認証を受けたパーム油を使っています。
RSPOとはRoundtable on Sustainable Palm Oilという国際的組織です。
RSPOによると、問題はパーム油自体ではなく、生産方法にあるそうです。
そして、重要なことは環境や地域社会に配慮した持続可能なパーム油の生産を広げることだそうです。
パーム油を使わなくすればいいと考えるかもしれません。
しかし、それは現実的ではないようです。
それはパーム油に変わる他の植物油はパーム油に比べ膨大な耕作面積が必要だからです。
- パーム油1トン=0.26ha
- 菜種油1トン=1.25ha
- ひまわり油1トン=1.43ha
- 大豆油1トン=2.00ha
これを見ると現実的ではないことが分かりますよね。
日本でもRSPO認証の洗剤、シャンプー、石鹸などが増えてきているようです。
私たちにできることはこれらの商品を購入することです。
まとめ
- 10月24日は国際テナガザルの日
- テナガザルは絶滅危惧種
- テナガザルはサルではなく類人猿
- 絶滅危機の原因は人間にある
- テナガザルは住む場所を失っている
- 私たちができることはRSPO認証の商品を購入すること