エネルギーが作られるためには栄養がとても影響しています。
食事を取り、その栄養素がエネルギー代謝に使われているのです。
ATPとエネルギー供給系
エネルギーはATPが分解されたときに放出されます。
エネルギーの素であるATPはエネルギー供給系で作られます。
エネルギー供給系とはATP-PCr系や有酸素系のことです。
これらのエネルギー供給系は運動で使われ、運動の種類によって使い分けられます。
ATP-PCr系は短距離走などの高強度、短時間の運動で使われます。
一方の有酸素系は長距離走などの低強度、長時間の運動で使われます。
栄養と運動はエネルギー供給系をより速く、より良く働くために影響を与えています。
ATPが作られるエネルギー供給系の過程でNAD+とFADという補酵素が使われます。
補酵素
補酵素の多くはビタミンから作られていて、NAD+とFADもビタミンから作られています。
細胞内で起こる化学反応には酵素が関わっていて、その酵素の働きを助けるのが補酵素です。
NAD+はビタミンB3(ナイアシン)から、FADはビタミンB2(リボフラビン)から作られています。
ビタミンBの役割
ビタミンBの基本的役割はエネルギー代謝の補酵素になることです。どういうことかというと、エネルギー代謝のを助ける役割をしているということです。
ビタミンB2やB3が不足しているとエネルギーの素であるATPを作るエネルギー供給系で必要なNAD+やFADがあまり作られなくなります。
ですから、エネルギーが必要である運動をするためにビタミンB2、B3は重要なのです。
実際に、ビタミンB群が不足している人はだるさや疲労感を感じる場合がよく見られます。
僕も以前とても疲労感が強く感じることが続いていました。
特に風邪をひいている訳でもないし、睡眠もしっかりとっていました。
その時、ビタミンB群のサプリメントを摂取することで改善されました。
それ以降、食事でしっかりとビタミンB群を取ることを心がけるようにし、
それに加え、引き続きビタミンB群のサプリメントを飲むようにしました。
まとめ
ビタミンB群をしっかり摂取することでエネルギー供給系を効果的に働かせることができます。
すなわち、それは運動へも影響し、スポーツでのパフォーマンスにも影響するわけです。
参考文献
1、Precision Nutrition P102
2、http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/coenzyme.htm