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膝に異常なし。でも痛い?
あなたはこれに当てはまりませんか?
病院でレントゲンやMRIを撮って「異常なし」と言われたのに、膝の痛みが続いている。
出された湿布も貼っているし、サポーターをつけたり、マッサージも受けているけれど、なかなか良くならない。
そんなとき、実は足首の硬さが原因になっていることがあります。
今回は「膝の痛みと足首の硬さの関係」について解説します。
膝と足首の意外な関係

なぜ足首が膝に影響するのでしょうか?
歩く、階段の上り下り、しゃがむ動作など、体は足首から膝、股関節へと連動して動いています。体は一部だけで動くのではなく、多くの部位が協力して働いているのです。つまり「繋がっている」ということです。
関節には大きく分けて2つの役割があります。
- 大きく動く関節
- 安定して支える関節
足首は「大きく動く関節」、膝は「安定して支える関節」です。
ところが足首が硬いと、膝に余分なストレスがかかります。特に多いのが「足首を上に曲げる動き(背屈)」の硬さです。
足首が十分に動かないと、その分膝が代わりに動こうとするため、余計な負担がかかります。これはスクワットやしゃがむ動作、下り坂での膝の痛みと深く関係しています。
足首の硬さの原因には、ふくらはぎや足の指の筋肉の緊張、あるいは足首の骨(距骨)が前に出て後方へうまくスライドしないことなどが考えられます。
セルフチェック
まずは自分の足首の動きをチェックしてみましょう。
ニートゥウォールテスト (Knee to wall test)

- 壁に向かい、片足を一歩前に出します。つま先は壁から10cm離し、足は真っ直ぐに置きます。
- 前足のかかとを床につけたまま、膝を曲げて壁に近づけます。
- 膝が壁に届いたら、つま先をさらに1cm壁から遠ざけ、同じように膝をつけます。
- 膝が壁につかなくなるまで繰り返します。
- 膝が壁につく距離を測定します。10〜15cmが正常とされています。
簡易チェック(しゃがみ込みテスト)

もっとシンプルに確認する方法もあります。
- 足を肩幅に開き、つま先を真っ直ぐにします。
- かかとを地面につけたまましゃがみます。
かかとが浮かずに最後までしゃがめれば正常です。
セルフケア
足首の動きを改善するためのセルフケアを紹介します。自宅でできる範囲で試してみましょう。
足裏をほぐす(ボールほぐし)

足首の動きを妨げる要因のひとつに「足裏の硬さ」があります。足裏の筋肉や筋膜を柔らかくすることで、足首の背屈(上に曲げる動き)がスムーズになり、膝の負担軽減につながります。
- テニスボールやゴルフボールなど、手のひらサイズのボールを用意します。
- 椅子に座り、片足の裏にボールを置きます。
- 足のかかとからつま先まで、土踏まずを中心にゆっくり前後に転がします。
- 痛気持ちいいと感じる程度の強さで、30秒〜1分ほど行います。
- 反対の足も同じように行いましょう。

ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎには「腓腹筋」と「ヒラメ筋」があり、両方を伸ばすことが大切です。
腓腹筋のストレッチ
- 立った状態で片足を一歩後ろに下げます。
- 後ろ足の膝を伸ばしたまま、かかとを地面につけて足首を曲げます。
- ふくらはぎの上の方にストレッチ感を感じたら、そのまま30秒。
ヒラメ筋のストレッチ
- そのまま後ろ足の膝を曲げます。
- かかとは床につけたまま。
- ふくらはぎの下の方(アキレス腱に近い部分)が伸びるのを感じたら30秒。
この2種類を各3回ずつ繰り返しましょう。
ヒールレイズ

足首周囲の筋肉の「機能を高める」ためのエクササイズです。
- 足を真っ直ぐに向けて立ちます。
- 小さなボール(約10cm)をかかとで軽く挟み、ボールはくるぶしの後ろに置きます。
- ボールを挟んだまま、かかとを5秒かけてゆっくり上げ切る。
- その後、5秒かけてゆっくり下ろす。
- これを10回。1セットから始めて、余裕があれば3セット行いましょう。

続けてみましょう
これらのセルフケアを2週間ほど継続してみてください。足首の可動域や膝の痛みに変化が出るか確認しましょう。
もし改善が見られない場合は、専門家に体全体を評価してもらうことが大切です。体の問題は自分では分かりにくいことが多く、専門家のサポートを受けることで改善が早まります。
まとめ
「膝が痛い=膝が原因」とは限りません。
足首の硬さが膝の痛みを引き起こすケースは意外と多いのです。
セルフケアをしても改善が見られない場合は、体全体を詳しく見てもらうことが必要です。
自分の体のどこに原因があるのか知りたい方は、ぜひ当院にご相談ください。専門家の目で原因を見つけ、改善のお手伝いをいたします。


