2021年に行われたバスケットボールのNCAAトーナメントの1試合で審判が倒れる事故がありました。この事故の内容と僕個人の経験をお話しします。
審判が突然倒れる
南カルフォルニア大学対ゴンザガ大学の試合中に審判の一人が気を失い倒れました。この時に両チームのアスレティックトレーナーが救助に入りました。幸いなことに審判はすぐに意識を取り戻しました。救急で病院へ運ばれる必要は無かったとのことです。
しかし、後の検査で肺に血栓があったことがわかりました。倒れた際に頭を強く打っていたため脳震盪の検査をするために病院に行ったところ、血栓が見つかりました。病院に入院し、抗凝固薬の治療を受けて数日後に退院したとのことです。
僕の経験
アスレティックトレーナーは時々選手以外の人を救護することがあります。僕がアメリカの大学でアスレティックトレーナーとして仕事をしている時、バスケットボールの試合直前の国歌斉唱の時に歌手が気絶して倒れる事故がありました。その際、僕と相手チームのATがすぐに駆け寄り、対応をしました。幸いなことに直ぐに意識は戻り、事なきを得ました。歌手は過緊張のために気絶したと思われます。
少し話は変わりますが、ホームゲームの試合前に審判にテーピングを頼まれることもしばしばありました。審判も選手同様試合中に走り回っています。ですので足首などを痛めている場合もあります。緊急以外の審判のケアをする義務は無いのですが彼らの状況も理解できるのでホームチームのATとして対応していました。
他には時々ですが観客が怪我をする時があります。ボールが当たったり、階段で転んだりなどが僕が対応したことです。多くはないですが、自分のチームの選手以外の人の怪我などの対応があるということも頭の隅に置いておくといいと思います。
まとめ
- アスレティックトレーナーは選手以外の怪我などに対応することがある。
- ATは医療的な緊急時のためにスポーツの現場にいるのでいつでも対応できるようにしましょう。