
2023年1月22日に行われたNCAA男子バスケットボール、ノースカロライナ州立大(NCステイト)対ノースカロライナ大(UNC)の試合中に首と肘の怪我が起こりました。今回はその出来事についてお話します。
首の肘の怪我
試合の後半残り10分を切ったところでNCステイトのTerquavion Smith選手がドライブに行ったところ、UNCの選手がブロックに行き、その際にSmithと接触しSmith選手はそのまま床へ落ちました。

NCステイトの発表によると、その際にSmith選手は首と肘の痛みと右腕の無感覚を訴えたため、スパインボードとストレッチャーでUNCの大学病院へ搬送されたとのことです。レントゲンの結果は陰性で骨折などは無かったそうです。Smith選手自身もツイッターで無事であることを報告しています。
スポーツ中の首の怪我の場合は細心の注意が必要となります。大怪我の可能性があるので選手を動かすことなく、首を固定し、素早い医療機関への搬送が必要となります。動画にあるようにチームのアスレティックトレーナーと救急隊(EMS)が協力して怪我への対応が行われているのがわかります。
アメリカの大学でアスレティックトレーナーとして勤務した僕の経験上、ほとんどの試合で救急隊が万が一のために待機しています。怪我が起こってから救急車を呼ぶのではなく、事前に待機させています。このための費用はかかりますが緊急時の素早い対応を重要視しているために行われています。


