2019年NBAドラフトでは日本人の八村塁選手が1巡目9位でワシントンウィザーズから指名を受けました。日本中が興奮したと思います。もちろん、僕も興奮しました!世界中どこにいても、何人であってもNBAドラフトで9位に指名されることはものすごいことです。おめでとうございます!
多くの方がドラフト中継を見ていたと思います。その中継やドラフト以前から「グリーンルーム」という言葉を聞いたのではないでしょうか。グリーンルームとは一体なんでしょう。
NBAだけに限らずNFLなどのドラフトでもグリーンルームはあります。グリーンルームとはドラフト1巡目指名が有力な選手が招待され、選手とその家族やエージェントがドラフト中に待機する場所のことです。コミッショナーが名前を呼ぶステージの前に円卓が並べられそれぞれのテーブルに選手と関係者が座ります。2019年NBAドラフトでは23選手がグリーンルームに招待されたそうです。
どうして「グリーンルーム」と呼ばれるのでしょう。もともとはアメリカの芸能界での言葉で、劇場などで出演者が出演まえに待機している部屋もしくはエリアをグリーンルームと呼んでいたそうです。なぜかというと歴史的にその部屋は緑に塗られていたそうです。現在は実際に緑に塗られることはなく、名前だけが残り、使われているそうです。
ドラフトでのグリーンルームですが、先程述べたように1巡目に指名されると予想される選手が招待されます。あくまでも「予想」ですからその通りに行かないこともあります。どういうことかというと、グリーンルームに招待されたが1巡目で指名されないということです。選手は実際に名前をコミッショナーから呼ばれるまでいつ指名されるかは知りません。1巡目に指名されるだろうと思いながらもドキドキしながら座っていることでしょう。そして、予想順位になっても名前が呼ばれなければ緊張し、心配になります。
現在のNBAではドラフトは2巡目まで行われ、それぞれ30指名です。今年のグリーンルームへの招待は23人でした。順当に行けば全員が1巡目で呼ばれる予定です。しかし、残念ながら今回もグリーンルームにいながら1巡目では指名されず、2巡目の指名になった選手はいます。選手はがっかりしたことでしょうがこれから頑張って自分はいい選手なんだということを証明すればいいのです。それを励みに頑張ってもらいたいです。
一方、予想よりも早い順位で指名される場合もあります。今回のドラフトでは八村選手がその1人だったと思います。直前のモックドラフトでは12〜19位という予想が大方だったように思います。各チーム指名したい選手をリストアップしていますが、他のチームが誰を指名したかによって状況が変わってきます。チーム間の話し合いで指名順位の変更も起こります。多くのモックドラフトでワシントンは八村選手を指名する予想をしていませんし、八村選手は10位内に指名されると予想されていませんでした。
ドラフトでは何が起こるかはその時になるまでわからないものなのです。これもまた人々をドラフトに釘付けにする理由なんでしょう。そして今年は間違いなく多くの日本人がドラフトに釘付けになりました。こんなワクワクを日本中の人に与えてくれた八村選手は素晴らしいですね。これからのNBAでの活躍を楽しみしています。
参考文献
1、https://heavy.com/sports/2019/06/nba-draft-green-room-which-players-invited-attending/
2、https://en.m.wikipedia.org/wiki/Green_room