足首の捻挫について知っておくべき5つのこと

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photo: www.richardsonpodiatrycenter.com

今回のブログでは足首の捻挫について知っておくべき5つのことについて紹介します。この記事は2016年7月のNATA ニュースにある記事を日本語に翻訳したものです。参考になりますので最後まで読んでください。

目次

スポーツで最も多く起こる怪我

アメリカでは約28,000件の足首の怪我が毎日起こっています!足首の捻挫はスポーツで最も起こる怪我で、すべてのスポーツの怪我のうちの約45%を占めています。足首の捻挫がよく起こるスポーツはフィールドホッケーやバレーボール、アメリカンフットボール、バスケットボール、チアリーディング、アイスホッケー、ラクロス、ラグビー、陸上競技、器械体操、ソフトボールです。

靭帯の怪我

捻挫とは靭帯の怪我で、肉離れとは筋肉の怪我です。足首の捻挫で最も多く痛めるのが前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)です。この靭帯は外側のくるぶしのすぐ前にあります。この靭帯を最も多く痛める理由は足首を捻挫するときに足首を外側にひねることが多いからです。足首を外側にひねるとは外側のくるぶしが地面の方に倒れ、足の裏が内側に向く動きです。足首の捻挫を含む捻挫には、重度が3段階に分かれています。1度:軽度、目立った靭帯の損傷がない。3度:重度、靭帯が完全に切れている。

足首の捻挫の治療

2024年7月現在、他の方法も提唱されています。以下は2016年の記事の抜粋になります。

足首の捻挫をした時はRICE(ライス)処置をしましょう。それと共に、必ずアスレティックトレーナーによる怪我の評価、もしくは医師の怪我の診断を受け、治療方法を相談しましょう

Rest(安静):運動を直ちに止め、足首を安静にして怪我が更にひどくなるのを防ぎましょう。

Ice(冷却):足首を氷のうや氷を入れたビニール袋で1度につき15−20分冷やしましょう。

Compression(圧迫):腫れをひかせるために、足首を伸縮包帯で巻きましょう。

Elevation(挙上):足首を心臓より高い位置にしましょう。床に寝て、枕などを重ねた上に足首を置くと良いでしょう。挙上も腫れをひかせるのに役立ちます。

怪我の再発

一度、足首の捻挫をすると再び足首をひねることが多くなりがちです。何度も足首を捻挫することによって足首の変形性関節症になる可能性が高まります。それなので、予防をしましょう!

足首の捻挫の予防

アスレティックトレーナーもしくは医療従事者に予防プログラムを作ってもらいましょう。予防プログラムは足首の強化、バランス、運動制御(身体を目的にかなうように動作させること)に焦点を当てたものにします。その予防プログラムを少なくとも3ヶ月は続けましょう。予防プログラムは足首の捻挫の再発を防ぐのに役立ちます。

下半身の筋力トレーニングを始めましょう。

練習や試合の際にテーピングまたは足首のブレイスを着けましょう。足首のブレイスを着けないのに比べて、ブレイスを着けた方が足首の捻挫の再発が約70%少なくなります

ハイカットシューズの方がローカットシューズよりも足首のサポートがあります。

参考文献

NATA News July 2016

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パフォーマンスインテグレーション:東京、市ヶ谷のプロ選手も通うスポーツの怪我のリハビリテーション専門院。米国アスレティックトレーナー(ATC)による施術とリハビリテーション。痛みの軽減とスポーツへの復帰をお手伝いします。16年間アメリカのトップアスリートを支えた実績。豊富な経験と知識、高い技術であなたの身体をケアします。ホームページはこちら

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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