日本とアメリカの「トレーナー」の状況は大きく異なります。アメリカではアスレティックトレーナーとストレング&コンディショニングコーチは異なる職種で、完全に分業化されています。
先日こんなツイートをしました。
これに関して興味のある方が多いような印象を受けました。
アメリカへアスレティックトレーニングを勉強しにいく前にそれをしっかり理解しておきましょう。
以前に「ATとSCを1人で兼任するべきでは無い4つの理由」という投稿をしています。こちらも是非読んでください。
アメリカへATを勉強しに行く前に、ATとSCの違いをしっかり理解しておく
この投稿ではアメリカへアスレティックトレーニングを勉強しに行く前に、アスレティックトレーナー(AT)とストレングス&コンディショニングコーチ(SC)はアメリカでは違うということを理解しておいた方がいいということをお伝えします。
これからアメリカへATを勉強しに行く人へ
将来、アメリカへアスレティックトレーニングを勉強しに行きたい、ATCになりたいと考えている人に読んでほしいです。
日本とは状況が違う!
今回の記事を書く理由は、日本の状況とは違いアメリカの大学のアスレティックトレーニングプログラムではアスレティックトレーニングを勉強するのであって、ストレングス&トレーニングについては勉強しないからです。
それはなぜかというと、
- ATとSCは違う職種である。
- 完全に仕事としては分業されている。
- 学問としても違うものなので勉強の過程も違う。
ですから、資格も2つの違うものであり、管轄する団体も異なります。
僕の印象だと、日本では「トレーナー」、「スポーツトレーナー」という言葉が汎用されていて、この中にはいくつかの職域が含まれているように感じます。
例えば、アスレティックトレーナーとストレングス&コンディショニングコーチもこの言葉に含まれていることです。
これは日本の現在の教育と職業の状況ですが、アメリカでは当てはまりません。
もし、アメリカの大学のアスレティックトレーニングプログラムに入学し、アスレティックトレーニングとストレングス&コンディショニングの両方を勉強すると考えていたらそれは間違いです。
アメリカに留学するということは多大な時間と費用を費やします。
また、その数年間は肉体的にも精神的にも簡単ではありません。
ですから渡米してから、「思っていたのと違う」とならない方がいいでしょう。
僕が3年ほど前に帰国してからの日本の状況の印象は「トレーナー志望」の多くの人は怪我や医療に関するアスレティックトレーニングよりもどちらかというとトレーニングに関するストレングス&コンディショニングに興味があるように感じます。
もし、そうなのであればATCになるよりもCSCSになった方がいいでしょう。
自分はどちらを勉強したいのか、将来どちらを仕事にしたいのか考える
渡米を考えているのなら、まずはATとSCの違いをしっかりと理解しましょう。
勉強内容、資格、仕事内容、アメリカと日本でのそれぞれの現状、などを自分で調べ、自分でまとめましょう。
その上で、自分はどちらの勉強と仕事に興味があるのかをじっくりと考えましょう。
そして、自分は本当に留学するべきなのか、留学するのであればどちらの学問をまたは他の勉強をするべきなのかをしっかりと見極めましょう。
興味の無いことを他の言語で勉強したり、実習をすることはとても辛いですし、簡単ではありません。
勉強と実習をするのはあなた自身です。
渡米してからは勉強や生活、文化において自分が思い描いていたことと違うことを多く経験するでしょう。
そんな時は驚いたり、ストレスになりやすいです。
しかし、勉強内容や実習内容については渡米前にかなり明確に知ることができ、自分の想像とのギャップを最小限することが可能です。
何となく留学するよりも、自分の目的や目標を明確にし、勉強内容や仕事内容を理解してから留学する方が自分にとって納得いく生活を送ることができると僕の経験からアドバイスします。
自分がやりたい仕事は現時点で何なのかを明確にする
勉強や経験を積んでいくに連れてやりたい仕事や仕事での興味はおそらく変わっていくでしょう。
それはごく自然なことだと思います。
それはどの分野にいたとしても同じでしょう。
それは悪いことではないと僕は思います。
しかし、現時点で自分は何をやりたいのかということを明確にしていくことは自分の目標を達成するのに大切です。
そして、今回のトピックであるアメリカ留学に関してはATとSCの違いをしっかり理解し、自分に合った勉強と実習を行うことが重要です。
まとめ
- ATとSCの違いを理解する。
- 日本とアメリカの状況の違いを自分で調べ、理解する。
- ATとSCのどちらに興味があるのか考える。
- 現時点で自分がやりたい事は何なのか明確にする。