2018年の箱根駅伝は青山学院大学の優勝、同大学の2015年から続く4連覇で幕を閉じました。箱根駅伝は毎年大きな注目を集め、日本中で多くの人が見るお正月の一大イベントです。それほどの大イベントですが、実は出場校は関東周辺の大学だけに限られているのです。知っていましたか?僕は数年前に知ったばかりです。箱根駅伝は全国大会に早急にするべきだと思います。
箱根駅伝の出場権利
箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟に加入している大学のみが出場の権利をもっていて、それ以外の地域の連盟に所属している大学は参加資格がありません。平成29年度は158校が関東学生陸上競技連盟に加盟しています。これらの大学は出場資格がありますが、東北や関西、九州の大学には参加資格が初めから無いのです。ですから、箱根駅伝は全国大会ではないのです。もし、他の地域の大学が参加可能になったら今まで以上に盛り上がるのではないでしょうか。愛校心や地元愛は人々の心にあるもですから関東圏以外でも盛り上がるでしょう。
箱根駅伝とお金
アメリカの大学スポーツではスポンサー料などで大きなお金が動くのは珍しくありませんが、箱根駅伝ほどのお金が動く大学スポーツは日本ではまだ珍しいのではないでしょうか?高橋大樹氏によると
サッポロビールは中継が始まった1987年以来継続するスポンサーであり、そのスポンサー料は1回で10億円を超えるといわれている。
また、箱根駅伝で優勝した大学のスポンサーをしているスポーツメーカーの宣伝効果は60億円ともいわれているそうです。全国区になればさらに中継のスポンサーやチームのサポートスポンサーも増えるでしょう。
箱根駅伝の可能性
現在の日本の大学スポーツでこれほどまでに大きなビジネスになり、国中から注目されているスポーツはないのではないでしょうか。箱根駅伝が全国規模の大会になったらさらに注目度も上がるでしょうし、経済効果もあがるでしょう。参加可能な学校が全国規模になれば現在の強豪校で試合に出れない能力のある選手の分散になり、全体のレベルアップにつなげる事もできるでしょう。また、そうなるためには各学校のコーチのレベルアップ、大学の受け入れ態勢や環境の向上も不可欠です。それによりこの大学スポーツがさらに盛んになりビジネスとして今まで以上に確立して日本のスポーツ界の発展につながる可能性を秘めていると思います。
参考文献
http://www.kgrr.org
http://www.kgrr.org/about_iuauk/h29_kameikouitiran.pdf
http://biz-journal.jp/2013/12/post_3544.html