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選手が診察を受けるときにATがするべきこと4つ- ②

Photo by Ryan Snaadt on Unsplash

アスレティックトレーナーとして仕事をしていると、選手が怪我をして医師の診察を受けることが多くあります。

その時、僕がしていたことの4つは、

  1. 診察に同席する
  2. その場で選手に理解の確認をする
  3. 二人になった時に確認をする
  4. いつでも質問するように伝える

です。

今回は選手が診察を受けるときにATがするべきこと4つの2つ目をお話します。

これは先日ツイッターでつぶやいたことなのですが、

それぞれについて詳しく説明し、僕がどんなことを考え、注意していたかをお話します。

目次

2、その場で選手に理解の確認をする

診察で医師の説明が終わったら、その場で選手に理解しているかどうかを聞きます。

選手の身体のことなので選手本人が自分の身体についてどうなっているのか理解することが重要です。

決して他人事ではないからです。

ATが理解しているからいいだろうという他人任せにしてはいけないからです。

医師の説明が終わった時に

「何か質問ある?理解した?分からないことはある?」

とその場で聞きます。

その理由として、

  1. 選手が説明を理解しているか確認するため
  2. 質問しやすい状態を作るため

などが挙げられます。

1. 選手が説明を理解しているか確認するため

これは当たり前の様ですがとても重要なことです。

選手が医師からの説明を理解し、自分の身体がどうなっているのか、これからどういうことをしていくのか、を理解することが選手にとって必要だからです。

ここが曖昧のまま進んでいくと、この後に続く治療やリハビリに問題が生じることがあります。

それを避けるためにもしっかりと確認をしましょう。

また、選手が理解したと憶測する、当たり前に思う、ことはダメです。

しっかりと口頭で確認をしましょう。

また、医師、選手、ATが揃っているところでこれを行うことに意味があります。

ATが確認作業を行った事を第三者として医師が見ることになります。

大変少ないですが、後々、この説明は無かった、などの言った、言わないの問題を回避するためです。

2. 質問しやすい状態を作るため

選手によっては医師の前で緊張していたり、ちょっと分からないことがあっても聞くのを躊躇してしまう場合があります。

また、大怪我の場合は選手が混乱している場合も多く、説明を上手く聞けていない場合も多くあります。

それを避けるためにもATから声をかけてあげて、発言しやすい状態を作ってあげましょう。

選手によっては「後からATに聞けばいいや」と考えがちですが、質問によっては医師でないと答えられない場合があります。

ATが後から医師に確認をとるより、その場で解決した方が「待つ時間」による不安や不信感を回避することができます。

そして、それらの質問はコーチからも良く聞かれる質問だったりもします。

そして、医師の説明でAT自身が分からないこと、確認したいことがある場合は後からではなくその場で医師に聞きましょう。

これも、選手やコーチから質問されたときにすぐに答えられるようにするためです。

次回は3つ目の二人になった時に確認をするについてお話します。

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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