現場の怪我でATがまずすること4つ

Photo: Steve Woltmann

アスレティックトレーナー (AT)として現場で働いているときに選手が怪我をする場面にしばしば遭遇すると思います。今回は現場の怪我でATがまずすること4つについてお話します。

目次

現場の怪我でATがまずすること4つ

1、自分が冷静になることが大切です。大きな怪我の時ほど焦ってしまいがちですが、まずは自分が落ち着きましょう。今までの自分の知識と経験に自信を持ちましょう。倒れている選手に近づく間に自分がまず落ち着きましょう。

2、選手がどのような怪我の状態なのか見ましょう。明らかに変形がわかる場合もありますし、見ただけではどうなのか分からない場合がありますよね。

3、選手と話すことで意識状態を把握しましょう。選手はパニックに陥っている場合が多いですからまずは落ち着かせましょうチームメイトは心配がために怪我の選手のところにいますが、ベンチに戻ってもらいましょう。そして、選手から状態を聞きましょう。コミュニケーションを取ることはとても大切です。ちなみに、アメリカ人は怪我の時に泣き叫ぶ人が多いです。日本人は比較的感情を出さないようにしている印象です。どちらにしろ、パニックなのは一緒です。

4、それから、怪我の評価をその場でしましょう。これはとても大切なことです。急がずに自分のペースで評価をしましょう。すぐに選手を動かしてコートの外に出すのを見かけますが、それは危険なのでやめましょう。怪我によってはその場から動かさない場合があります。評価無しに動かしては大変な怪我に繋がる可能性があります。まずは怪我の状態を把握して、それから次にどうするか判断をしましょう。必要であれば周りに指示を出します。

試合中でも急がない

これは試合中に怪我が起こり、試合が中断していても同じです。試合の進行よりも選手の安全の方が大切です。周りのことは心配せず選手のことだけを心配しましょう。急いでコートから出すことをせずに時間をかけても問題ないです。アメリカでは怪我への観客の理解は大きく、時間をかけても野次をしたり、急がせたりしません。コーチも同様です。

かかる時間は状況によって様々です。数分で終わる場合もあれば、10分以上かかる場合もあります。もう一度言います。時間や試合の進行は関係ないので選手の安全を第一に評価をしてから判断しましょう

まずは自分で評価をする

怪我が発症した際にアスレティックトレーナーが怪我の評価をすることが重要です。その場で100%全ての事が分からなくてもいいです。評価をしてどのような怪我であるか把握することが大切です。評価をせずにただアイスバッグを巻くのはやめましょう

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パフォーマンスインテグレーション:東京、市ヶ谷のプロ選手も通うスポーツの怪我のリハビリテーション専門院。米国アスレティックトレーナー(ATC)による施術とリハビリテーション。痛みの軽減とスポーツへの復帰をお手伝いします。16年間アメリカのトップアスリートを支えた実績。豊富な経験と知識、高い技術であなたの身体をケアします。ホームページはこちら

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この記事を書いた人

パフォーマンスインテグレーション代表
全米アスレティックトレーナー協会公認、アスレティックトレーナー(ATC)

東京の市ヶ谷で怪我の予防と施術、リハビリテーション、トレーニングを行なっています。腰痛や膝の痛みのリハビリの専門家です。ブログではスポーツ障害や健康に役立つ情報を中心に発信しています。

アメリカの大学(NCAAディビジョン1)にて多競技でアスレティックトレーナー(ATC)として12年間働きました。多くの大学生やプロアスリートの怪我の予防や治療、リハビリを行なってきました。

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