スノーボードの片山來夢選手が世界選手権のハーフパイプの協議中に転倒し、脳震盪と肋骨骨折の怪我をしました。
片山選手は着地の際に左胸付近を打ち、立ち上がれなかったようです。
片山選手の無事と安全な回復を祈るばかりです。
片山選手はパイプの上部の壁の縁に落下した際に胸付近を強打し、そのままパイプの下へと滑り落ちました。
【閲覧注意】怪我が起きたときの動画です。
脳震盪
近年、多くのスポーツで脳震盪が起こっていますが、コンタクト、コリジョンスポーツでなくとも脳震盪が起こる可能性はあります。
今回の片山選手のスノーボードのハーフパイプのように空中に飛ぶ競技では着地のミスにより頭部付近を打ち付ける場合があります。
他の競技では体操が例に挙げられます。
空中への飛び出しのタイミングを誤り、飛ぶ角度が変わることにより軌道が変わり衝突したり、回転が間に合わず床に衝突することなどがあります。
僕は男子、女子の体操を担当していたことがありますが、タイミングを誤っての怪我は比較的あります。
しかし、頭部や頸部(首)の衝突は少ないです。
体操においてこのタイプの怪我は足首の場合が多いですね。
脳震盪は脳の怪我なので大きな怪我です。
しっかりとした医療の専門家からのサポートで安全に回復と復帰をすることを祈ります。
肋骨骨折
肋骨の骨折はとても辛いです。
なぜかというと、常に痛みを感じるからです。
どういうことかと言うと、人は常に呼吸をしていますよね。
呼吸をするたびに肋骨は開いたり、閉じたりと動くのです。
ですから、肋骨が動くたびに痛みを感じるのです。
また、肋骨に付着する肋間筋(intercostal muscles)を捻挫した場合も呼吸をするたびに筋肉が伸ばされるので同じように痛いです。
ここで問題です。
人間は1日に何回呼吸をするでしょうか?
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答えは、
約20,000~22,000回と言われています。
ですから、肋骨とその付近の怪我は痛みが常にあるので辛いのです。
アスレティックトレーナーとしては何ができるかというと、幅広のバンデージ(Ace wrap)、15cm(6インチ)で肋骨を巻き、圧迫をします。
これにより、肋骨の動きを制限します。
しかしながら、これで全く動かなくなるわけではないので、残念ながら痛みは感じます。
医師から処方された、もしくはOTCの痛み止め薬を併用して痛みを軽減する方法をとる場合が多いでしょう。
雪上での救助
僕は全く経験がありませんが、雪上での怪我の救助はとても大変でしょう。
スキー競技での怪我はもちろんあります。
足場が難しい雪の上での怪我の対応は想像するだけでも大変だと分かります。
怪我の評価、そして、搬送はとても難しいでしょう。
上の動画でも搬送される場面が写されています。
雪上でのスポーツのアスレティックトレーナーや救命士、医師には本当に頭の下がる思いです。
パフォーマンスインテグレーション
パフォーマンスインテグレーションではスポーツ障害への施術と運動療法を行なっています。
怪我からのパフォーマンス向上、スポーツへの復帰をお手伝いします。
参考文献
1、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211213/k10013386631000.html
2、https://youtu.be/N8qhM5Gz01A