予防医療がこれからの時代に重要となります。腰痛などの体の痛みも他の病気と同じように予防することができます。今回は体の痛みを予防することの重要性についてお話します。
予防をしましょう
予防医療を行うことで腰痛などの痛みで動けなくなるということを防ぐ事ができます。体が硬く感じたり、動きにくかったり、痛かったりすることがあるでしょう。すでに痛みが出ていたら体を整えることでこれ以上悪くなることを防ぎましょう。硬さや動きにくさを感じ始めているのなら痛みが出て、動くのが辛くなる前に体を整えましょう。
体のバランスの崩れ
特に怪我をしたわけでもないのにこのような不調を感じる時は多くの場合、体のバランスが崩れていることが多いです。僕の考えでは、体のバランスが崩れているとは筋肉の働き方のバランスが崩れていて筋肉が必要以上に硬くなったり、またそれが原因で骨格が望ましい位置でなくなり神経や血管を圧迫したり骨同士が当たっていることです。
体のバランスの崩れは生活習慣から来ている場合が多いです。バランスが崩れ始めた時、自分では気づきにくいのですが体には働きすぎな筋肉とあまり働かない筋肉が出てきます。次第にその度合いが過度になっていき、バランスの崩れがひどくなった時に痛みとして現れます。
専門家による予防
予防医療として体のバランスの崩れがひどくなる前に専門家に見てもらい、崩れを直してもらうことをオススメします。当院では働きすぎの筋肉を落ち着かせたり、あまり働いていない筋肉を働くようにしたりして骨格の位置を直します。直し方は手技や運動療法などを使い整えることが出来ます。
車は定期的に車検に出して部品の点検をしますし、定期的にオイル交換もしますよね。それは車が故障しないように予防するためですよね。身体の例でいうと、歯科がいい例だと思います。皆さんは歯科医院に6ヶ月に1度検診に行く方が多いのではないでしょうか。虫歯がないかチェックしてもらい、虫歯にならないようにクリーニングをしてもらいますよね。これも予防です。これらと同じように常に使っている筋肉を定期的に専門家に見てもらうことが大切なのです。
予防医療が世界で注目
今、世界的に予防医療が注目されています。病気になってから治療を受けるのでは無く、出来るだけ予防をして病気にならないようにしましょうという動きです。それらの例は食習慣を改善したり、定期的に運動をすることが含まれています。少し変わった例では、遺伝子分析により自分がどんな疾患になりやすいかという情報を提供するサービスも出てきました。その結果ににより、なりやすい傾向が強い病気を予防していくという方法を行う人もいます。
痛みに苦しむ前に予防
残念ながら予防医療で注目されているのは内科疾患が多いです。しかしながら、筋骨格系疾患に苦しむ人も世界的に多いのです。特にその中でも腰痛に苦しむ人は世界でも多くいます。WHOによれば、筋骨格系疾患の内で世界で1位は腰痛です(1)。腰痛になると動くのがとても難しいですし、日々の生活や仕事に大きな影響を与えますよね。ぎっくり腰で仕事ができなかった経験がある方は多いと思います。
腰痛だけでなく、肩や膝が痛くて動くのが辛い方は多くいるでしょう。それがひどくなる前に、もしくは、またその痛みが再発しないために予防は必要なのです。毎日使っている身体ですからこまめにチューンナップをして痛みが出て動きが制限されないようにしましょう。
専門家による予防の頻度
比較的問題の無い方は3ヶ月に1度、問題がありがちな方は少なくとも1ヶ月に1度セッションを受けることを当院ではオススメしています。痛くなって好きなことが出来なくなる前に身体をチューンナップして好きなことを続けて楽しい生活を送るようにしましょう!
参考文献
1、https://www.japan-who.or.jp/act/factsheet/000Mus.pdf